わかりやすいパターン認識

わかりやすいパターン認識

わかりやすいパターン認識

前読んだ本(以下、音声本)よりやや固め深めなイメージ。この本は各方面から入門書としての評価が高く、パタレコの1歩目としてよく勧められるらしいけど、個人的には0.5歩目に音声本があるといいと思う。


音声本と被ってる部分が多い、というか最初の方は進め方から例の出し方まで殆ど一緒だった。簡単に比較するとこっちは例示が少なく、数式が多い。理論の情報量という点でもこっちの方が上で、特に後半に関しては音声本に載っていない内容が殆ど。


あとがきのフレーズが印象的。

また、本書はわかりやすさを優先させ、パターン認識を体系的に整理することをあえてしなかった。体系立てて述べるうえでは最初に説明すべきものでも、後回しにしたほうが初心者が理解しやすいと判断したものはそのようにした。

本そのものに関する説明、ある種思い入れのようなものが伝わってくる本は当たりが多い(という俺俺クラシフィア)。他にも端々、特にコラム内では著者の意見が垣間見えることが多く、それもクリティカルな内容が多い。


専門書だからこそ、見え隠れする人間味につい魅かれてしまう。